8月第1週-第5週目
あっという間に過ぎて行った8月。
自由で,充実した毎日だったので,こんな日々がもっと続いてくれたらと願ってしまった。忘れないように,私の8月を書き置く。
News
・8月6日 小田急線内で男性が刃物で乗客を切りつけ,10人が重軽傷を負う。「幸せそうな女性を殺したいと思っていた。誰でもよかった。」と供述。
・8月11日~17日 日本各地で長雨 クーラーを入れずに過ごせるくらいの涼しさだった
・8月15日 タリバンがアフガニスタン全土を支配下に置いたと宣言
・ 8月24日 東京パラリンピック開会式
Book
読み終えたもの
・津村記久子『君はそいつらより永遠に若い』(2005年/筑摩書房)
・イサク・ディーネセン『バベットの晩餐会』(1992年/ちくま文庫)
・アーシュラ・K・ル・グィン『風の十二方位』(1980年/ハヤカワ文庫)
より短編『オメラスを歩み去る人々』『革命前夜』
・カツセマサヒコ『明け方の若者たち』(2020年/幻冬舎)
読みかけ
・マレイ・スタイン『ユング 心の地図 新装版』(2019年/青土社)
・矢内原伊作『立ち止まって考える』(1984年/みすず書房)
積読追加
・二宮敦人『最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常』 (2019年/新潮文庫)
・渡辺一夫『寛容について』(1972年/筑摩叢書)
Movie/Drama
引きこもりを謳歌すべくNetflixを契約してみたら,凄まじい勢いで見てしまった。
忘れないうちに感想を書き留めておきたいな。
・『ロマンスは別冊で』(Netflix)
・『エミリーインパリ』(Netflix)
・『愛の不時着』(Netflix)
・『ナビレラ』(Netflix)
・『Miss.Americana』(Netflix)
・『ストーリー・オブ・マイライフ~私たちの若草物語』(Amazon Prime)
・『ホテルデルーナ』(BS日テレ)
・『晴天をつけ』(NHK)
・『おかえりモネ』(NHK)
Words
・用悪水路(ようあくすいろ)
二つの単語を合わせた不動産登記上の地目
用水路:田んぼに水を引くための水路,悪水路:田んぼから水を排出するための水路
・コモンズの悲劇,アンチコモンズの悲劇
下記の論文を読んで初めて知った。
読んだ論文・記事
・研究報告「アンチコモンズの悲劇」に関する諸問題の分析
https://iip.or.jp/summary/pdf/detail05j/17_06.pdf
「「特許の藪」が見られるIPC(藪IPC)はソフトウェアや通信などのIT分野と医薬品・遺伝子工学などのバイオ分野に集中していることが分かった。ただし、特許の藪に面している企業(藪IPCの分野に多くの特許出願を行っている企業)の知財戦略は業種によっても異なることが分かった。化学関係の企業は、保有特許のうち未実施特許の割合が多く、かつ防衛目的で保有しているものが多いことが分かった。医薬品分野においても未実施特許の割合は多いが、開放意思ののある特許割合が高くよりオープンな知財戦略をとっている。」(本橋一之 34頁)
「開放意思のある特許」とは開放特許(ライセンス契約の形で開放する意思のある特許)のこと。
業種での違いはなぜ生まれてくるのか気になった。さらに調べたい。
・ 論文『韓国の国家平生教育振興院の使命と機能-単位銀行制と独学学位制についてー』(鄭碩九,森利枝)
https://www.niad.ac.jp/n_shuppan/gakujutsushi/mgzn14/no9_16_chung_no14_01.pdf
韓国特許庁の知的財産学学士資格のオンライン講座のお知らせを見ていたら「単位銀行制」というワードが出てきて,調べていたら,韓国には大学などの高等教育機関に代替する教育の機会があって,大学に在籍しなくても学位が取れる制度があるらしい。
通信教育や大学が一般向けに開講する講座を活用して,子育てや介護をしながら学ぶことを辞めずに知識を増やしていっている知人たちがいたが,皆,正規の学校教育でないからと再就職の際に履歴書に書けなくて,残念がっていた。正直なところ,適当に単位だけ揃えて卒業していった新卒よりも意欲も,学びの深さも勝っていたと私には見えた。
彼女たちのような人にとっては,この単位銀行制や独学学位制は,自分の”学習キャリア”を公的に示すことのできる良い制度だと思う。とても興味深い制度だ。
・JETRO 日本国際貿易機構の記事
「白人人口の減少傾向への意識は全般に中立的、米シンクタンク調査(米国)」
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/08/430e71f8fca374de.html
世代や教育水準によって回答傾向が異なるようで,「社会の意識の変化」というのは「今」を支配している年代が高齢になりやがて亡くなり,若かった人々が社会の機軸をになう世代へと新陳代謝が起こることで,少しずつ変わっていくものなのだなと思った。
・映画製作の資金調達の方法と法律
映画やアニメ製作の資金的な仕組みが分かって面白かった。金商法の適用を受ける場合もあるのね。金融庁の出している資料がとてもよかった。
『コンテンツ事業に関するQ&A』(H29年5月31日)01.pdf (fsa.go.jp)
『コンテンツ事業における資金調達について』02.pdf (fsa.go.jp)
よくエンドロールに「○○(←映画のタイトル)製作委員会」と出てくるので,委員会は法律上の何に当たるのかなと気になっていた。こちらの記事も参考になった。
映画やアニメの製作委員会方式とは?映画・アニメ制作における資金調達と著作権処理のしくみ | 知財FAQ
・夫婦別姓訴訟関連
家族法の大御所 二宮先生の記事。
仕事柄戸籍をみる機会がしばしばあり,旧法時代の戸籍なんかを見ていると,「入籍しました!」という結婚報告の由来が良くわかる。
現行の戸籍制度ならば,両人とも親の戸籍に入っていた人ならば,親の戸籍を抜けて(除籍)婚姻時に二人の新戸籍を作ることになる。なので,挨拶は「新戸籍作りました!」になるのかな(なんか違う)
離婚をすると筆頭者(選択した氏)でない方が,籍を抜けることになり,筆頭者が筆頭者の氏を選択して再婚する場合は,氏を変える方がその戸籍に入ることになる。
だから,現行戸籍法の下で法制度の正しい理解にのっとり「入籍しました!」と言っているのであれば,「お相手の方は再婚なの?」などとのツッコミも可能なのである。
とはいえど,結婚前に分籍して親の戸籍から抜けていることもあり,その場合婚姻時に新戸籍が作成されずにお相手が分籍したその戸籍に入ることもあるから,「入籍しました!」も初婚の挨拶として成り立ちうる。
とりあえず,結婚報告は普通に「結婚しました!」でいいじゃない!
面倒なね人ね,私。
少し本筋からそれるが,時たま聞く,結婚を機に苗字が変わった男性に「婿養子になったのね」というのは,早とちりで,結婚によって妻の姓を選択しただけで,妻の親と養子縁組をしたとは必ずしも言えない。
家督制度の旧法時代は男の子がいない場合に,実の娘の夫(婿)を養子にし結婚させることで婿にも相続権を発生させ,「家」(家督+財産)を存続させるという目的があった。けれど現行民法には家督制度なんて存在しないし,女性も権利能力者として財産権の主体になれる時代だ(旧法時代にだって,女戸主は認められていた。)。だから,子供に女の子しかいなくてもお婿さんを養子にまでする必要性はないのだ。
・『ファンキー竹取物語』(原作:『竹取物語』) - ファンキー竹取物語(あをにまる) - カクヨム
くすっと笑ってしまった。インターネットの海にはたまにこういうのがあるから楽しい。
Thinking
考えて,自分なりの意見を持ちたいと思うこと
・オリンピックは今年開催すべきだったのか
・オリンピックの今日的意義は何か
・「責任を取る」とはどういうことか
・過去の過ちはどこまで糾弾されるべきものなのか
・結婚の現代的意義と自分はどういう選択をしたいのか